仕方ない。マイナスワンを頼りに前後の人のアドリブも参考に吹くしかない。コード進行が完全に頭に入っていた訳では無くマイナスワンの音に頼ってしまったけれど、楽譜無しでもフレーズが出てきた。思ったほど大変では無かった。出来るようになるものだね。ちょっと嬉しい。
自由演奏会の良いところは、私のように吹奏楽部や吹奏楽団に所属したことが無い人間でも演奏に加われることだ。
吹奏楽は、調、テンポ、拍子が何度も変わる曲が多い。セーニョ・ダルセーニョや、繰り返しもある。吹奏楽をきちんと学んだことが無いと、今どこを演奏しているのか分からなくなる。でも、ご安心を自由演奏会では、誰かが演奏しているので、見失っても途中から入ることができる。参加者には吹奏楽部出身者も多く、トランペットだけで10人を超えることも多い。私は見失って途中から入ったり、最後の数小節だけ合わせられたことも多い。
リズムも複雑で速いフレーズもある。吹奏楽部出身では無く40代半ばからトランペットと音楽に接している私には到底無理なところも多い。でも、安心だ。誰かが難しいところはちゃんと演奏している。私は私が吹けるところを吹けば良い。何度も参加している内に少しずつ吹けるところが増えてくる。
自由演奏会だから私も吹奏楽の演奏に参加できる。合奏は楽しい。私の実力では演奏出来ない曲にも参加できる。自由演奏会によって音楽の楽しみが広がった。演奏した曲は好きになる。
さて、一昨日の本郷台での自由演奏会で演奏した曲は次の通り。youtubeに全曲の録画がアップされている。
コンサートマーチ テイクオフ
INVICTA
主よ人の望みの喜びよ
BACK TO THE FUTURE
STAR WARS
DREAM SOLISTER
愛を叫べ
宝島
楽しかった!
会社員の人たちばかりのジャズのセッションを聴きに行って何だか楽しそうだなと思って通い始めたジャズ・トランペットのグループレッスン。そこで、ジャズには、コードというものが有って、アドリブはその上で演奏すると知った。※ジャズのスタイルによってはコードに基づかずにアドリブは演奏される。
コードって何だろう?と思って調べたら、和音のことだった。でも、トランペットは1度に一つの音しか出せない。単音楽器でコードを吹くなんて出来ないじゃん、どう言うこと?とその時は思った。
セッションをやっている会社員の人たちの1人でトランペットを吹いている人が「ジャズやコードを勉強するには鍵盤楽器を使うと良いよ。」とアドバイスしてくれた。けれど、その頃はトランペットの音を出すことにすら四苦八苦していたので、ミニキーボードを買ってみたものの触れる時間を作ることは出来なかった。
ジャズ・トランペットのグループレッスンを辞めずに続けている内に、一昨年、去年と発表会や知人のセッションやヤマハ銀座でのセッションでアドリブを吹くことが出来るようになった。もっと良いアドリブを吹けるようになって一緒に演奏している人と楽器でコミュニケーションが取れるようになりたい、その為にはどんな練習をしたら良いのかなと昨年の秋に思った。
そんな時にジャズ・トランペットのレッスンで講師からキーボードでその曲のコードを押さえながら歌うと言う勉強法を教わった。やっぱりそうなんだと思って改めて自分の目的に合うキーボードを買いに行った。店頭で電子ピアノ、フルサイズのキーボード、ミニキーボードなど色々触れてみて、CASIOのMINl Keyboard SA-76を先月終わりに買った。
早速、7thコードを右手で押さえる練習を始めたが指が開かない。ピアノやフルサイズのキーボードより鍵盤の幅が狭く鍵盤を押す深さも浅い。けれども指が開かず、必要な鍵盤に届かない。幼稚園の時か小学校低学年の時に指が開かず痛くてピアノの先生の前で大泣きしてバイエルにも入れずにピアノを断念した記憶が蘇った。
ジャズ・トランペットを吹くための勉強手段でしか無いけれど、ある程度鍵盤楽器そのもののトレーニングをする必要があるなと思った。そもそも指をどう鍵盤に置いたら良いのか分からない。知り合いでピアノを教えている人に指の置き方だけ教えて貰った。それからヤマハ銀座店で鍵盤楽器の練習目的を説明し、中高年向けのピアノ教材のコーナーを教えて貰った。中高年向けの初めてのピアノと言った類の教本をいくつか見たが自分の目的には合わない。『鍵盤を見ないでピアノが弾ける! ピアノ・ブラインドタッチ入門』(松井 瞳 編著、ドレミ楽譜出版社、2010年)の始めの方に指を広げるトレーニングが載っているので、これを買った。コードの押さえ方の本も買ったが、コード理論の解説書と言う趣で私か知りたい押さえ方についてはダイアトニック・コードについては全て薬の以外の4本で押さえるとしか書かれていなかった。
こんな経緯で、今年の練習は『鍵盤を見ないでピアノが弾ける! ピアノ・ブラインドタッチ入門』から開始。自分の目的には右手だけの練習で充分だが、すぐに腕が疲れるので右手を休ませるため左手も練習。右利きで使うことが少ない左手でも弾くことで脳も刺激されるかな。後でコードも押さえてみよう。疲れが溜まると却って良くないので、頑張らずに。
今年は、知り合いのセッションや発表会でアドリブを吹くときにもう少し共演者の音を聴けるように、共演者と楽器での会話がが少しでも出来るようになりたいな。