今の課題曲のOn Green Dolphin Streetは何だか難しい曲で、一人で練習しているとちっともフレーズが浮かんでこない。四苦八苦している。
ところが、先日のレッスンでは、クラスメイトや講師のアドリブに刺激され、ヒントを得てフレーズが自然に出てきた。不思議で面白い体験だった。
身体の色々な所の力が抜けてきて唇がきちんと振動するようになったり、指が動くようになったり、曲が吹けるようになったりするにつれて少しずつベルが上がってきた。響く音を出すための試行錯誤の中でもベルの角度は変わってきた。響く音を出すための最適な唇のセッティングが決まれば自ずとベルの角度も決まってくるのでは無いかと思っている。
ベルの角度は良い音を出すための試行錯誤の結果。ベルを上げること自体は目的では無い。
他の人が自分より上手で自分よりトランペットを習っている年数が短くてもがっかりしない。自分より上手な人のことを自分の目標、上達のヒントすることはあっても、自分が劣っているなんて思わない。今日の自分は、昨日までの自分より出来る事が増えているから。
過去の自分と比べる時には出来るようになった事だけに目を向けて喜ぶ。もっと早く始めれば良かったのにとか、もっと早く始めていればもっと上手くなっていたに違いないとか、未だこれこれが出来ないとかは思わない。思っても詮無い。過去はやり直せないから。
目標や他人と比べて足りない自分、出来ない自分、マイナスの位置にいる自分が、目標や他人に少しずつ近付いている、とは考えない。昨日までの自分に対して今日は出来るようになったこと、プラスがあったと考える。小さなプラスを積み重ねていく。積み重ねてきた結果が、昨日までの自分の位置。そして今日はそこに小さなプラスが重なった。
こんな風に考え方を変えたのは、今年になってぐらいからだ。音が楽に出せるようになり、自信がついたからかな。昨日までの自分とだけ比べる、プラスを積み重ねると言う方が他人と比べたりマイナスを埋めて行くと言うより気が楽だ。
8月のトランペット練習の目標は次の通り。
1. 基礎練習
首と背中の力を抜く
響く音(頭声と胸声)を目指す
タンギングの改善(息の塊、粒を揃える、ジャズのタンギング)
指の動きを速くする
2. アンサンブル
フレーズの塊で吹く
三和音の構成音(ルート、3rd、5th)の違いを意識する
はっきりした粒を揃えたタンギング(Mozart風)
3. ジャズ
課題曲(楽譜を見ない、マイナスワンを使わない、流れを意識)の練習
リズム(4分音符、4拍子を強く意識)
楽器を持っていない時に頭の中で音楽を流す
4. その他
発表会練習(テヌートと切る音の区別、はっきりした発音、流れを全部意識、自分のお話を演奏する)
出来るようになったことや良くなったことは、1週間前と比べてのこともあれば、トランペットをやり直した最初の時に比べてのこともある。一つ一つは、些細な事だけれど、出来るようになったと感じるのは嬉しいし、自信になる。
真夏の正しいCool Japanのビジネスマナーは、素足に草履か下駄だ。涼しいぞ。革靴の中で逃げ場を失った熱、蒸れた足で体力を消耗したら結果は出せない。素足に草履か下駄で体力の消耗を抑え、サクサクと結果を出そう。
素足に草履を履くと土踏まずのアーチの強化、膝裏の筋肉強化もできるぞ。スポーツジムに通う時間の無いビジネスマンの体力強化にうってつけだ。