2007年1月、40代半ばにゼロからトランペットと音楽をやり直し


by YTR3320
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さほどのお金を掛けずに震災からの復興に資すること

今年3月3日に銀座×福島交流会で訪れた福島市土湯温泉で伺った話から。メモは取らずに記憶に残った事なので、若干の数字の誤りはあるかもしれない。

1.現在は、非常時なのだから平時の規制を緩めることで復興に資することができるのではないか。
土湯温泉は空間放射線量が0.06マイクロシーベルト/時と高くは無い(3月16日では0.13)。廃業したり休業した旅館の社員寮を県内の被災者の住居などとして提供したり、被災者に空き店舗を提供して仕事を土湯温泉で再開して貰えたらと思っている。しかし、土湯温泉は市街化調整区域のため、新たな建築は認められず、既存の建物をこれまでと違う用途に転用することは認められないので、この構想が進められない。結局、社員寮や休業した旅館は空いたまま、営業をやめた店舗は街中でシャッターを下ろしたままとなっている。平時の規制である市街化調整区域の規制を緩めれば、被災者も土湯温泉の双方が復興に向かって進めるのにとても残念。

2.各地で原発に代わるエネルギーの柱として構想されている地熱発電の殆どは、規模が大きく発電のために新たに熱水や蒸気をくみ上げる方式。この方式だと温泉が枯れて、近隣の温泉業が立ちゆかなくなることは、無いのだろうか。土湯温泉では、温泉くみ上げ時に出て今は捨てている蒸気を再利用して発電することを考えている。規模は大きくないが、発電量は充分で有り、各地で構想されている新たに蒸気をくみ上げる方式にくらべればプラントコスト、開発コストも安いし、今は捨てているものを再利用するだけだから温泉が枯渇する懸念も無い。何事もバランスが大事なのではなかろうか。

3.土湯温泉は、16軒の旅館の内、6軒が被災や宿泊客減少で廃業・休業になった。このため、2,600室ほどあった収容可能室数が半分以下の1,200室ほどになっている。収容室数が減った以上に宿泊者数が減っており、自分(話をして下さった方)の旅館の宿泊者数は、震災前の6割程度に止まっている。現在は、県外からの客は殆ど来ない。

ここからは感想。
土湯温泉に向かう途中の四季の里には文部科学省のお金(原資は税金と国債だから、私達のお金だね。)で福島県内のあちこちに設置が進められている2台1組(内、1台はバックアップ機)の放射線測定器があった。大型太陽パネルと通常電源を備え、コンクリート基礎に設置された堂々たるものだ。昨年10月に設置されて今年の2月にようやく1台が稼働し、バックアップの1台は3月3日時点では未だ稼働にこぎつけていなかった。
国が進める復興計画には、大きなお金をばらまくだけで、費用対効果がとても悪いものがかなりあるのでは無いかと思った。土湯温泉が要望している市街化調整区域の規制の緩和など、お金をさほど使わずに地域のアイディア、力を活用して復興に資する施策がある筈。被災地域の声、要望に耳を傾けて欲しい。国の予算は、政府、政治家、省庁のお金ではなく、私達のお金であり、無尽蔵にあるわけではないのだから。

土湯温泉観光協会
http://www.tcy.jp/
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by YTR3320 | 2012-03-20 15:19 | 災害