2007年1月、40代半ばにゼロからトランペットと音楽をやり直し


by YTR3320
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『カラー図解 楽器の歴史』佐伯茂樹、河出書房新社、2008年

 『カラー図解 楽器の歴史』佐伯茂樹、河出書房新社、2008年が面白い。
 オーケストラで現在使われている楽器の音の出し方、構造、現在の形に至るまでの系統を写真と図で解説したものだ。今では使われなくなってしまった楽器、同じ名前の楽器で地域によって構造が異なる楽器(例えばトランペット、オーボエ)なども解説されている。正月のウィーンフィルのニューイヤーコンサートやシャガールという楽器メーカー主催のBrass Festivalの映像を観て浮かんだ疑問が、この本でかなり解消した。

 掲載されている楽器の中にはセルパンとい名の16世紀にフランスで登場し、教会で神の怒りの歌詞が歌われるときに使われた蛇のような形の金管低音楽器(トランペットなどのように唇を振動させて音を出す)もある。初めて見たよ。

 著者は言う。
同じ名前の楽器でも、今から200年前の楽器と現在の楽器では様々な部分が異なっている。その違いは、単に「昔の楽器よりも現代の楽器の方が進化した」というような単純なものではなく、各々時代の音楽の要求に即して生じたもの他ならない。つまり、楽器を見れば、その時代の音楽スタイルや演奏習慣を垣間見ることができるのである。p.68

 本書を眺めていると、なるほどと思う。クラシックを聴く、観る楽しみ方が本書のおかげで増えた。

 写真の多くは浜松市楽器博物館の所蔵品。浜松市楽器博物館はこちら。
http://www.gakkihaku.jp/
JR浜松駅より徒歩7分
「世界の楽器を偏りなく平等に展示して、楽器を通して人間の知恵と感性を探る」ということが当初からの展示の基本コンセプトです。<中略>
 楽器博物館はヨーロッパで誕生し、ヨーロッパ各地にすばらしい楽器博物館がたくさんありますが、ヨーロッパの楽器を中心に扱っている傾向があり、アジアやアフリカなど他地域の楽器は、不完全な発展途上の楽器として扱われがちです。
 当館は「竹笛からピアノまですべての楽器は文化として同じ価値を持つ」と考えています。これは世界に誇れるコンセプトであると考えています。
 実物展示や写真・映像による「みる」展示、ヘッドフォンやイヤホンガイドによる「きく」展示、体験ルームや体験コーナー、レファレンスコーナーでの「ふれる」展示を主軸にして、楽器の世界の素晴らしさをお伝えします。


行ってみたいぞ。

 イギリス・ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館にも楽器の展示コーナーがあって素晴らしいらしい。けれど、人気のあるファッション関係の展示に押され、スペースが縮小されるらしい。スペース縮小への請願を募っているとのこと。展示内容も含めて詳しくは「うみのかい」さんのブログの通り。
http://uminokai.at.webry.info/201002/article_2.html
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by YTR3320 | 2010-02-06 09:22 | 読書