2007年1月、40代半ばにゼロからトランペットと音楽をやり直し


by YTR3320
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YTR3320の旅

1988年の7月、僕はYTR3320を当時私が住んでいたアラビア半島の建設現場に連れて帰った。建設現場は日本から地球1/4ぐらい西に回ったところ、沖縄のはるか南、香港とほぼ同じ緯度、北緯20度よりちょっと南にあった。派遣期間が終わって日本に帰国した時にもYTR3320を持って逆向きに同じルートを辿った。YTR3320は地球を半周したことになる。

成田からバンコックか香港まで飛行時間6時間か8時間位。そこで飛行機を乗り換えアラビア半島まで確か8時間ぐらい。そしてアラビア半島を横断して紅海側まで更に一時間半か二時間。乗り継ぎの時間を含めると成田からアラビア半島の西側まで20時間から22時間ぐらいだった。そこから私が住んでいた建設現場内の仮設住居まで陸路で120キロぐらい。車で一時間40分ぐらいだ。途中でたまにパンクか何かの原因で動かなくなったり、ひっくり返ったりしている車を見るような道だった。ああ、ラクダが悠然と道を横切ったりもしていた。ラクダはぶつかると車が大破するので危険なのだそうだ。そんな道中を手荷物としてずっと抱えたまま、飛行機と車を乗り継いでキャンプにYTR3320を連れて帰った。

住んでいたのは、西側が紅海に面し残り三方を沙漠、土漠に囲まれ延長20キロメートルのフェンスで囲われたプラントの建設エリアの中の居住区だった。トレーラーで運搬できる仮設住宅をいくつもつなげたものの中の四畳半の部屋が僕の部屋だった。トイレ、シャワーは共用。個室で、クーラーも部屋毎に付いていたのだから随分恵まれた環境だった。

とは言え、外に出るとそこは精々40度まで気温が上がるかどうかとは言え、高温多湿の環境。よくまあ、そんなところに買ったばかりのトランペットを持って帰ったものだと、今振り返ってみれば思う。サックスにしなくて良かった。
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by YTR3320 | 2009-04-12 22:18 | 40代半ばからのトランペット
トランペットは独学で始めるのには不向きな楽器だと思う。特に社会人になってからトランペットを始めるという人、社会人になってから初めて金管楽器を吹いてみるという人は先生について習った方が良いと思う。僕は、結局40代半ばになってから良い先生に出会って、そこから再出発となった。

トランペットの音の素は唇、ジャズトランペッターの原朋直さんに言わせると上唇だけの振動だ。腹式呼吸で唇に空気を送り込み、唇の振動をトランペットと言う管の中で増幅させる。極端に言えば、それだけだ。トランペットを吹くのに必要な力はトランペットを支える力と空気を送り出す力だけあれば良い。それ以外の力は却って唇や首や空気の通り道を強ばらせてしまい、音の妨げになる。そして、唇の形、唇を支え動かす顔の筋肉、顔の骨格は人によって違う。

色々な写真付きの入門書を読み、テープを聞き、DVDを見たけれど、これらの肝心なことはさっぱり分からなかった。

「リラックスして」「良い音をイメージして」「自分にとって楽な吹き方が一番良い吹き方」と言う説明だけでは、私の場合吹けるようにはならなかった。トランペットをしっかり持とうと握りしめたら、顔の筋肉が緊張していたなんて、今の先生に教えて貰うまで思っても見なかった。自分では力を入れていないつもりでも入っている力があること、どうやったらその力が抜けるのか、一つ一つ教えて貰い、試してみる。カラオケ屋で復習してみる。そうして、私は音が出るようになってきた。力が入っている部分が減っていくにつれて、出せる音が増えてきた。

出せる音が増えてくると練習自体が楽しくなるし、段々と耐久力がついて練習時間を延ばすこともできる。

初心者ほど、丁寧な先生の出来れば個人レッスンを受けると良いと思う。個人によって違う顔と唇が楽器であるトランペットと言う魅力的なものを演奏する為には。
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by YTR3320 | 2009-04-07 17:45 | 40代半ばからのトランペット

1988.7.11

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1988年7月11日。初めてトランペットを買った日だ。
1987年。アラビア半島のプラント建設現場の宿舎の娯楽室に誰が持ち込んだのか、トランペットとカセットテープ付きの教本が転がっていた。娯楽室に普段は、誰もいないのを良いことに、みよう見まねで教本を見ながら、転がっていたトランペットをいじり始めた。そうしている内に、学生時代にトランペットを吹いていたと言うエンジニアの人も加わって二人で遊んでいた。「日本に休暇で一時帰国するなら、銀のいいトランペットを買ってこいよ」「いきなり、そんなの高そうな物は買えませんよ。でも、折角だから高くないものを買って来ますよ」。久しぶりの休暇取得に気が大きくなってしまった。
一時帰国したものの、相談する人もいない。そもそも、どこで買えるのか。そう言えば、何かにつけて良く通っていた御茶ノ水駅と駿河台下を結ぶ通りに楽器店がいくつかあったな。そこに行こう。
そうして、一人でお茶の水の下倉楽器に飛び込み、あれこれ説明を聞いて買ったのが、ヤマハYTR3320。1988年7月11日のことだった。
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by YTR3320 | 2009-04-03 17:52