2007年1月、40代半ばにゼロからトランペットと音楽をやり直し


by YTR3320
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東日本大震災の直後に読んだ本2冊

2011年3月11日に起きた東日本大震災の直後に2冊の本を読んだ。

 1冊は『知事抹殺 つくられた福島県汚職事件』(佐藤栄佐久、平凡社、2009年9月)
 2002年8月に発覚した東電の検査データ捏造、トラブル隠しに端を発し、結果的に東電の全原発が2003年4月に停止した。この時のことに触れて著者は書いている。
 七月に入り、そろそろ梅雨が明けて電力の需要期に入る首都圏でも、福島の原発がいつ稼働を再開するかが、ようやく大きな関心を呼ぶことになったようだ。原発立地県から首都を見ると、「自分にかかわり合いが出てきて、初めて関心を持つ人たち」としか見えない。

 チェルノブイリ事故の余波がまだ報じられていた1990年代初頭にロシア、カザフスタンに出張することになって原子力発電所や放射線についての本を読んでから、311が起きるまで、新聞を読む以上には原子力発電所のことに関心を払ってこなかった、僕にこの言葉はずしんと突き刺さった。

 第3章原発をめぐる闘い、第4章原発全基停止での原子力行政、「構造化されたパターナリズム」への批判、第5章「三位一体改革」と地方分権の死 は、今からでも多くの人が目を通す勝ちがあると思う。本書が出たときに読んで,考えを巡らせておけば良かったと忸怩たる思いだ。

 もう1冊は、『津波災害--減災社会を築く』(河田 惠昭、岩波新書、2010年12月)だ。
 洪水や高波と津波の違いだけではなく、現在の市町村長の独自の判断で避難勧告を出すシステムについて次のような問題点すら既に指摘されている。
 (4)浸水市域を立入禁止区域に)市内と、救助・救援活動に支障をきたす。また、浸水した企業、商店、住宅で東南などの犯罪が頻発するようになる。(p.144 第4章 津波が来たらどうする?)

 多くの人がこの本も自分のことだと思って読み、自分の住んでいる地域で声を上げていく必要があるのだと思う。
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by YTR3320 | 2011-06-19 20:30 | 読書