2007年1月、40代半ばにゼロからトランペットと音楽をやり直し


by YTR3320
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拍子・タイム・間

 先日行った都響プレーヤー・ミュージック・トークでは、黛敏郎の文楽という曲の演奏が抜群に面白かった。たまげたと言っても良い。

 当日のプログラムによると
日本の三大芸能のひとつである「文楽(人形浄瑠璃)」の世界を西洋楽器であるチェロにリダクションしようという試みである。
全体は3つの部分からなるが、太棹三味線のバチさばきや義太夫節の絶妙な節回しをチェロの超絶技巧を効果的に使用し、きわめて緊張感を持った音楽が展開される。「古典」を高度に追及することが転じて前提的・革新的想像の実践にもつながっているという典型例である。

 
 演奏した田中雅弘さんによると、太棹三味線のバチさばきを再現するので、弦を指で強く弾いたりする。練習しすぎると指の皮が剥けて血だらけになるそうだ。日本的な曲ということで、西洋の演奏家も挑戦することがあるが、西洋には無い「間」が理解出来ないため、うまく演奏できないそうだ。そう言えば、『リズムに強くなるための全ノウハウ』(市川宇一郎、中央アート出版社、2007年)にもこんなことが書いてあった。
タイムとは、拍子のことをさしています。
<中略>
音楽用語の「タイム」が日常会話の「タイム=時間」と同じ言葉なのは興味深い事実です。そこにはリズムが、ある時間的進行によって束縛されつつ演奏されるものだという前提が感じられます。
 ところが、先にも言いましたが、日本の「拍子」にはそれがありません。本来の言葉は「間拍子」です。それはあくまでも「間」であって、けっして「時」とか「刻」ではなかった。そこが大きな違いです。

 
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by YTR3320 | 2010-11-03 09:25 | 音楽・舞台・映画