2007年1月、40代半ばにゼロからトランペットと音楽をやり直し


by YTR3320
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映画「オーケストラ!」

 映画「オーケストラ!」(原題はLe Concert「協奏曲」)を観た。
 ソ連のボリショイ管弦楽団の天才指揮者だった男が当時のブレジネフ政権に楯突いて失脚し、今はロシアとなったボリショイ管弦楽団の清掃係員という中年男性が主人公の映画。失脚した元の団員達を口説いて偽のボリショイ管弦楽団を結成し、パリで公演を行う。ひょんなことから転がり込んだチャンス、「協奏曲」を何としてでも演奏しきりたいという強い想いから。

 映画の日だったこともあるのだろうか、銀座シネスイッチの13:50からの回の開場20分前に行ったのだけれど、長蛇の列で立ち見だった。しかし、立っているのが全く苦にならない素晴らしい映画だった。オーケストラの演奏が終わったシーンでは映画の中の観客と一緒に拍手したくなった。音楽の力、皆で音楽を作り上げていく意味が胸を打った。

 この映画では、ロシアにおけるユダヤ人の問題、ソ連崩壊による人々の生活の変化に加え、ヨーロッパでのジプシー(ロマ)のことも取り上げられていてとても重層的な映画だ。ロシア、ソ連の歴史、フランスで共産党が力を持っていたことについての理解に加えジプシーに関する本(例えば『ジプシー』水谷 驍、平凡社新書)も読んだりしてから観ると映画の理解が深まると思う。映画で結構重要な役を果たすフィドラーは、Taraf de Haidouksタラフ・ドゥ・ハイドゥークスのカリウだよね。監督はルーマニア出身ということでロマなのかは、判らないけれど、カリウが登場している場面、特にカリウとヒロインとのリハーサル時のやりとりのシーンに監督の気持ちを強く感じた。そう言えば、ルーマニアの村の音楽家集団だったタラフ・ドゥ・ハイドゥークスもフランスのプロデューサーがフランスに連れてきて世界的にブレイクしたのだった。

映画「オーケストラ!」!」公式サイト
http://orchestra.gaga.ne.jp/

修正など
2010/5/7:若干言葉を補った
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by YTR3320 | 2010-05-02 10:00 | 音楽・舞台・映画