2007年1月、40代半ばにゼロからトランペットと音楽をやり直し


by YTR3320
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『逆光』日野皓正、近代映画社

 『逆光』日野皓正、近代映画社、2009年を読んだ。日本を代表するジャズトランペッターの自伝だ。

 6章構成。「III ニューヨークへ」 以降が僕には面白かった。最初の2章は行間に書かれていないことが多すぎる感じ。今回、書かれていないことだけでも充分1冊の本になりそう。

 最終章「未来のジャズメンへ」に〈「間」こそスウィング〉とあるなど、ジャズ、ジャズトランペットを学んでいる人が読むと、そうそう、とかなるほど!と思う記述があちこちにある。

 ジャズやジャズトランペットを学んでいない人が読んでも、この本は面白い。例えば、以下の箇所だ。

どこに行ったって結局、その社会を作った人を最優先で守るためのシステムがあるんだ。(中略)日本国内だって、どこに言っても村社会で、余所者を嫌う。この地球から差別はなくならない。ただ、「今ここでは威張っていられるけど、あっちにいったら差別される側になる」ってことを忘れちゃいけないんだ。p.62



差別ってのは、いつまでもなくならない。どこの国に行ってもあるけど、結局は、「いい人がいて、悪い人がいる」。それだけの話なんだ。同胞だと思ってても、離れていく人はいっぱいいるし、やっぱり人種なんて関係ないんだよ。なら、どこにいたって同じだろ? p.75-76

 若い時に、日本以外の国で暮らし、働くことで見えてくることだ。自分が国、地域によっては差別される側になりうるという体験、想像力は大事なことだと思う。

リーダーになるってことは、単にバンドのリーダーってことだけじゃない。たとえば、誰かに協力してもらって、世の中のためになる活動をして、自分が世に出て行くための基盤を自分自身で作っていくっていうことなんだ。誰か他のリーダーについて行くんじゃなくて、自分が声をあげて、具体的に動かなきゃいけないってことなんだよ。p.98


僕は、いつも「ひとり一人がリーダになれ」と言い続けている。(中略)だから、自分のアイデアをリーダーやほかのメンバーみんなにぶつけてくるわけ。音楽の上では、そのほうがいいんだ。みんな平等なんだよ。ギャラは違うけど(笑)。p.137

このリーダー論は面白い。

この世の中で成功するには、ごく当たり前のことを、当たり前にやればいいだけだ。秘訣なんてない。飯より大事な何かを見つけて、寝る間も惜しんで、ひたすら没頭する。人の何倍も努力する。ただそれだけのことなんだ。p.144

そう。
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by YTR3320 | 2010-01-15 20:56 | 読書